【コラム】ガスコンロ、各ブランドを徹底比較

ガスコンロに関する最新情報をご紹介します。価格帯や機能によって異なるガスコンロを選ぶ際のポイントを詳しく解説します。これらの情報を参考にして、ガスコンロ交換の際に役立てていただければ幸いです。

目次

1. ビルトインガスコンロのブランド

ガスコンロ市場は主に3社が国内シェアを占めています。これらのブランドは他社製のシステムキッチンでも提供されており、他社製キッチンにも交換が可能です。自分の好みや安心できるメーカーを選ぶことができますので、お気軽にご連絡ください。

1-1. リンナイ

ガスコンロシェア1位のリンナイは品質の徹底で知られています。主要なガスコンロ部品を自社製造することで品質管理に徹底して取り組んでいます。長い歴史から燃焼装置の安全制御に関する特許数もトップクラスで、信頼性が高く評価されています。ガスコンロのシェアもトップであり、幅広いラインナップで様々なニーズに対応しています。特にオート調理機能に力を入れた「デリシア」が人気です。

1-2. ノーリツ(ハーマン)

ノーリツは、お風呂メーカーとして有名な会社ですが、ガスコンロ業界にもハーマンというメーカーを傘下に加えて参入しました。リンナイに迫るシェアを誇り、高機能な「プログレ」が代表的なモデルです。オート調理機能もアプリ連動もリンナイと同等の性能を持ち、デザイン面でも魅力的な製品です。

1-3. パロマ

パロマは海外進出に力を入れており、中~低価格帯のコンロを展開しています。高機能なオート調理機能はありませんが、シンプルで使いやすいモデルが揃っており、コストパフォーマンスが高いと評価されています。海外では特に高いシェアを持っており、リーズナブルな価格が魅力の一つです。

2. 各社ガスコンロ(ハイエンド)性能比較

各社のハイエンドモデルを比較してみましょう。これらのモデルは価格が30万円を超える高額な製品ですが、その性能は素晴らしいものがあります。

2-1. リンナイ デリシア(DELICIA)

デリシアは洗練されたデザインが特徴的なモデルです。シンプルな機能部と高級感のあるステンレス製の五徳が人気です。火力を確認する際にも便利なモニターを備えています。

デリシアはオート調理に力を入れており、アプリと連動して多彩なレシピを提供しています。400種類以上のレシピが搭載されており、料理の幅が広がります。オート調理機能を活用することで、他の家事をしながら調理できるのもポイントです。デリシア専用の容器「ザ・ココット」も人気で、無水調理や80℃低温調理、蒸し物など多彩な調理が可能です。

2-2. ノーリツ プログレ(PROGRE)

ノーリツのフラグシップモデルであるプログレは、丸みを帯びたデザインが特徴です。火力が13段階に細かく調整できるのがポイントで、タイマー機能も搭載されています。アプリ「MULTI GRILLマルチグリル」からのメニュー送信に対応しており、多彩なレシピが利用できます。

プログレは、煮こぼれや油はねなどの汚れが焦げつきにくいカバー一体型のバーナーキャップを採用しています。また、グリル内のお手入れもしやすくなっており、サイドカバーで汚れの飛び散りを防いでいます。安心機能として、プレートルック機能、感震停止機能、鍋なし検知機能が搭載されており、火の危険を最大限に抑える設計となっています。

2-3. パロマ クレア(CREA)

パロマのクレアはシルバーを基調としたスタイリッシュなデザインが特徴的です。デリシアに近いデザインですが天板にモニターはありません。シンプルなデザインでありながら、使いやすくコストパフォーマンスに優れています。

デリシア、プログレ、クレアともに、それぞれのメーカーの最高級モデルとして高い性能を持っていますが、微妙な違いがあります。たとえば、デリシアはオート調理機能が充実していて、幅広いレシピを楽しむことができます。プログレは洗練されたデザインと安心機能に特化しており、高火力の調理も可能です。クレアはシンプルで使いやすく、リーズナブルな価格で購入できる点が魅力です。

ガスコンロを選ぶ際には、自分のニーズに合った機能やデザイン、予算を考慮して選ぶことが大切です。また、ビルトインガスコンロはサイズが合えば他社製キッチンにも交換可能なので、お好みのメーカーや機能を選ぶことができます。

ガスコンロ交換を考えている方は、上記の情報を参考にして適切な選択をしてください。各メーカーの公式ウェブサイトや取扱店などで詳細な情報を確認することもおすすめです。安全で快適な料理環境を手に入れるために、じっくりと検討してくださいね。それでは、素晴らしいガスコンロライフをお過ごしください。

3. ガスコンロ(ミドルクラス)性能比較

では、手頃な価格帯で魅力的なミドルクラスのガスコンロについて見ていきましょう。ミドルクラスは価格帯が10万円台で購入可能であり、フラグシップモデルとは言えないものの、必要な機能がしっかりと詰まっています。

3-1. リンナイ リッセ(Lisse)

リッセはリンナイのミドルクラスのビルトインコンロです。シンプルな外観を受け継ぎつつ、使い勝手抜群の数々の機能を持っています。

デリシアとリッセの大きな違いは、デリシア専用のザ・ココットを使用できるかどうかという点です。深皿グリル料理のグラタンなどでは、リッセではザ・ココットを使用できないため注意が必要です。ただ、リッセにもココットプレートが付属しており、セラミックバーナーを使用したお魚やトーストなどのグリル調理は可能です。またオート調理やアプリ対応など、価格に対して非常に優れた機能が備わっています。ココットプレートはデリシアと共通なので、さんま4匹の容量もそのままに使えます。

リッセは豊富なカラーバリエーションがあり、ガラストップの天板を4種類から選ぶことができます。キッチンや床、壁の雰囲気に合わせて選ぶことが楽しいでしょう。

リッセの表示部はカンガルー収納タイプで、デリシアのような天板モニターはありませんが、引き出した際に立った状態で確認できるようになっています。湯沸かし機能やタイマー機能も搭載されているため、使い勝手は非常に良好です。

唯一、デリシアとの違いとして挙げるなら、安全停止機能ぐらいでしょう。デリシアのみに備わっている火力カット機能や一定時間後の消化機能、震度4を感知した時の自動消火機能はリッセにはありません。これらの機能を除けば、リッセでもリンナイの技術を十分に堪能できるでしょう。

3-2. ノーリツ ピアット(Piatto)

ピアットはノーリツの上位機種であるプログレのデザインを受け継ぐ、ミドルクラスのビルトインガスコンロです。プログレから引き継いだ親水アクアコーティングによるお手入れのしやすさはそのままに、高級感あるデザインが魅力的です。

ピアットのグリルには、マルチグリルタイプと従来通りの焼網タイプの2つがあります。タイプによって価格が異なるため、注意が必要です。マルチグリルタイプは専用容器を使用し多彩な料理が可能で、従来の焼網タイプはクックボックスが付属しています。

ただ一点、ノーリツのアプリ対応自動調理機能はプログレのみに搭載されていることに注意してください。ピアットにも自動調理機能は備わっていますが、アプリのレシピに対応した自動調理は行えません。しかし、タイマーや経験を活用して、目的の料理を問題なく完成させることは可能です。

3-3. パロマ ウィズナ(WITHNA)

ウィズナはパロマのミドルクラス機で、上位機種のクレアと同様にシンプルなデザインが特徴です。ウィズナとの大きな違いは、ラ・クックグランなどの付属品の有無です。ウィズナはこれらのアクセサリーが別売りとなっていますが、ラ・クックグランの自動調理には対応しています。

クレアと同じく背面に放熱板を取り付け、トッププレートの焦げ付きを防ぐヒートカットを標準搭載している点も魅力的です。ただし、他社もトップの焦げ付き防止に対応しているため、比較検討する際に注意が必要です。

湯沸かし機能や煮込みサポート機能など、ミドルクラスでも充実した機能を備えています。

4. ハイエンド機種~ミドルクラス機種で選べるステンレス五徳の注意点

それでは、各社のビルトインコンロを紹介しましたが、次にステンレス製とホーロー製の五徳について注意点をお伝えします。

近年、ステンレス製の五徳が流行しており、そのスタイリッシュでクールな印象、清潔感、高級感が人気です。しかし、ステンレス製の五徳には知っておくべき事実があります。

ステンレス製の五徳は火が当たった場所に焼き付きが起こりやすいという特性があります。火を使った後、五徳には薄茶色から青、黒のグラデーションカラーの焼けあとが残ってしまうことがあります。そのため、初めのピカピカな状態は長くは持続しないのです。ただし、この焼けあとはステンレスの焼け除去剤を使って取り除くことが可能です。頻繁に除去するのは現実的ではありませんが、大掃除の際に磨いてあげると、購入時の輝きを取り戻すことができます。

一方、黒色のホーロー製の五徳は元々黒色なので、変色や汚れが目立ちにくいです。もしご使用中のコンロの五徳が黒であれば、イメージをしやすいかもしれません。ただし、ホーロー製の五徳も万能ではありません。ホーローは金属をガラスで覆った製品であり、鍋などを激しくぶつけたり、経年劣化が進むとガラスのコーティングが割れたり剥がれたりすることがあります。その結果、金属部分が露出し、錆などが発生することもあるのです。

5. まとめ

今回は各社のビルトインコンロを紹介しました。自動調理機能やアプリ対応機能など、非常に魅力的な機能がたくさんあります。特にココットやキャセロールL、ラ・クックグランなどは、グリルで調理が終わった後もそのまま食卓に出せる点が便利です。食後はグリルの清掃を気にすることなく、普通のお鍋と同じようにプレートを洗うことができます。普段の調理がより楽しくなることでしょう。

そして何よりも、各社が突き詰めたデザインは素晴らしいです。キッチンに立ったとき、すっきりしたデザインのコンロを見るだけでワクワクしてしまいます。料理がいつも以上に楽しくなることでしょう。

ビルトインコンロを選ぶ際には、自分のニーズに合った機能やデザイン、五徳の素材にも注意しながら、最適な一台を見つけてください。素敵なキッチンライフをお過ごしください!

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